☆ 不倫撲滅ドットコム ☆

中学教師の夫が、よりによって教育委員会の女とW不倫!!ありえない…こんなの許せますか?怒りのサレ妻ブログ

【第63話】予想外の展開

 

  「わかるわ。

     …私も同じだったから。」

 

「…え?」

 

教頭先生の口から出たのは、

意外すぎる言葉でした。

 

「実は私も同じなのよ。

    私もダンナが中学校の教師だったの。

    でも、結婚してすぐよ。

    本当にすぐに、

    ダンナの裏切りがわかって、

    離婚したの。」

 

「えっ…!

    …そうだったん…ですか…。」

 

「ないしょよ。

    ほとんど誰にも話したことないし。

    みんな私が結婚してたことも

    知らないと思う。

    もうずいぶん昔の話だから。」

 

確かに、教頭先生は

管理職なのに若々しくて

年齢不詳、という感じ。

お子さんの話などは

聞いたことがありませんでした。

 

教頭先生はこう続けます。

 

「私の場合は、その

    不倫相手が誰かまでは

    突き止められなかったから、

    何もできなかくて

    泣き寝入りだったったんだけど…」

 

私は、予想外の展開に

とまどいましたが、

静かにうなずきました。

 

まさかこんなに近くに

同じ思いをした人が

いたなんて…。

 

これまで教頭先生とは

ほとんど業務上の話しか

したことがなかったので

本当に驚きました。

 

でもこうして、人として、

本音で私に

向き合ってくれたことを

心からありがたく思いました。

 

「…で、ご主人は

    何て言ってるの?

    相手の女性とは別れるって?」

 

「あ、…はい。

    それはもちろん。

    向こうにもダンナがいますし。

 

    主人は、今は

    …家族と離れたくないと

    号泣して謝っていますが…。」

 

「そうなのね。

    それならまあ、ひと安心というか、

    まだ救われたわ。」

 

「…でも…。

    私はどうしても、

    許せなくて。」

 

そう言って私は、

ひざに置いた手をぎゅっと

握りしめました。

 

「そりゃそうよね。

 許せなくて当然よ。」

 

「私は、非常勤といえども、

    児童や生徒の前に立つ人間として、

    恥ずかしくないように

    これまで生きてきたつもりです。

 

    それなのに…。

    あの2人は…

    あの2人は人をだまして…

    家族を、子どもたちを傷つけて!

    仮にも教師なのに…!

 

   5年も…!

   5年もですよ?

    

    子どもたちからパパを奪って

    あざ笑っていたような人が、

    教育委員会にいるなんて、

    私、許せません!

   

    教師って何でしょう?

    教育委員会って何でしょう?

    もうわかりません。

    もう、何を信じたらいいのか…。」

 

私は、高ぶる感情をおさえながら

震える声で話し続けました。

 

 

不倫撲滅ドットコム 美咲

 

最初から読みたい方はこちら

 ↓ ↓

【第1話】幸せな家庭だと・・・思っていた - ☆ 不倫撲滅ドットコム ☆

 

 

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

不倫撲滅ドットコム 美咲

 

不倫撲滅ドットコム - にほんブログ村

 

 

 

【第62話】教頭先生に相談

 

会議室に着くと、

私は教頭先生と一緒に、

長机とパイプ椅子を

向かい合わせに並べました。

 

「こんな感じでいいかな。

    じゃ、座って。」

そう言われて私は腰掛けました。

 

「…それで、今日はどうしたの?

 何かあったの?」

 

教頭先生は

優しくたずねてくれました。

こういうとき、やっぱり

管理職に女性がいるというのは

心強いものだな、と思いました。

 

「あの…。実は…。」

私は、意を決して

話しはじめました。

 

「仕事とは全く関係のない話で

 申し訳ないのですが…。

 …実は、私の主人の

 不倫が発覚しまして…。」

 

「えっ!!ご主人さんが!?

 ・・・そうだったの・・・。

 ご主人さんって、たしか

 中学校の先生だったわよね?」

 

「はい・・・。

 気づいたのは先週末のことで・・・。

 相手も同業で、

 私もよく知っている

 英語の教師です。

 家に遊びに来たこともあるんです。

 我が家のバーベキューに。

 主人が前の学校で一緒に働いていて。」

 

「えっ・・・そうなの・・・。

 それは・・・ショックよね・・・。」

 

教頭先生はまゆをしかめ、

心から同情した表情をうかべました。

 

「それで、その、相手の女性というのが、

 今、教育委員会にいるんです。」

 

「えーっっ!? 

 ・・・本当なの!?」

 

教頭先生も、まさかという顔で

思わず大きな声を出しました。

 

「はい・・・。

 信じられない話なんですが、

 その人は今、教育委員会にいます。

 ✕✕課にいます。」

 

「えー・・・。そんな・・・!」

 

「それで、私は、

 子どもたちを連れて

 教育委員会に乗り込みました。

 証拠の写真を持って。」

 

「えーっ・・・!」

 

「その人のダンナも同業で、

 〇〇中の先生です。

 学校に電話をかけて呼び出して、

 そのダンナにも写真を見せて

 共有しました。

 うちの夫が務める△△中の

 校長あてにも、

 証拠の写真を送りました。

 教育長にも同じものを

 郵送しました。」

 

「・・・あらぁ・・・。」

 

「そんなわけで、今、私は

 夫や、その女や

 教育委員会を相手に

 大暴れしている状況です。

 とても普通の精神状態では

 ないと思います。」

 

「うん・・・。そうよね・・・。」

 

「授業のときは、

 気持ちを切り替えて、

 きちんと子どもたちに接していると

 思います。

 ただ、この先何があるか

 わかりませんし、

 仕事を続けてよいものか・・・。

 続けられるか・・・。

 ちょっと・・・自信がありません。

 まずは今のこの状況を

 知っていただきたくて

 お時間をいただきました。」

 

私は低い声で、

一気に話し終えました。

教頭先生は、うん、うん、と

うなずきながら一生懸命に

聞いてくれました。

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

不倫撲滅ドットコム 美咲

不倫撲滅ドットコム - にほんブログ村

 

 

 

【第61話】夫の不倫…もう仕事は続けられない

うつらうつらして、朝になると、

ボーっとした頭で、

どうしてこんなにしんどいのだろう、

今日は何曜日だっけ、などと

しばらく考えます。

 

ああ、そうだ、私はサレ妻なんだった、

そんなふうに、どんよりとした気持ちで

体を起こします。

 

その頃の私は毎日、寝たか寝ていないか

わからないような状態でした。

 

夜中じゅう、いろいろな

想像が頭の中をかけめぐり、

悔しくて、腹が立って、

ずっと歯を食いしばって、

拳を握りしめて、

寝ながら戦っているようでした。

 

ふらふらと起きて

朝の準備をするのですが、

お湯を沸かしながらも、

洗濯物を干しながらも、

胸の中は怒りや悲しみ、

そして大きな憎しみが渦巻き、

常にクズ夫とゴリエのことで

頭がいっぱいでした。

 

考えたくないのに、

考えてしまう、

考え続けてしまう。

疲労困憊して、朝を迎える。

そんな繰り返し。

 

それでも子どもたちを学校に送り出して、

自分も休まず出勤しました。

 

体はもうフラフラでしたが、

気力だけで動いていたのでしょう。

 

勤務する小学校に着き、

児童たちの前に立てば

なんとか授業はできました。

 

しかし、この非常事態に

明るく元気なフリをするのは

想像以上にしんどいことでした。

 

毎日、夫や不倫相手や、

教育委員会とバトルをし、

怒りと憎しみを抱えながら、

何事もないように授業をし、

職員室で談笑する自分が、

ちょっと怖くも感じました。

これ以上、こんな生活は

続けられないと思いました。

 

私はもうダメかもしれない、

壊れてしまうかもしれない、

何か やらかすかもしれない、

そんな不安もありました。

 

もう、この仕事を

辞めようか…。

 

私は、管理職に相談することを

決心しました。

 

校長先生は、体育会系出身で人望も厚く、

この街では知られた先生でした。

信頼はしていましたが、

私事で相談するのは

ちょっと気がひけました。

 

まずは教頭先生に話してみよう。

そう思いました。

 

教頭先生は女性で、

たぶん年齢は50歳前後、

童顔で、若く見えましたが

可愛らしい雰囲気の中にも

厳しさのある人でした。

 

休み時間に、

「私事でご報告とご相談を

させていただきたいのですが」

と伝えると、

「じゃあ五時間目、会議室で」と

快く引き受けてくれました。

 

時間になると、

「じゃ、行きましょうか」

と、明るく声をかけてくださり、

2人並んで廊下を歩きました。

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

不倫撲滅ドットコム 美咲

 

最初から読みたい方はこちら

 ↓ ↓

【第1話】幸せな家庭だと・・・思っていた - ☆ 不倫撲滅ドットコム ☆

 

不倫撲滅ドットコム - にほんブログ村

 

【第60話】離婚か再構築か

 

「本当にごめん・・・。

 もう一度、

 やり直させてください・・・。」

そう言って、クズ夫はまた

土下座をしました。

 

安っぽい土下座。

そう思いました。

 

こんな姿を見たって、

私の壊れた心はもとには戻らない。

 

失った信頼は取り戻せるわけもない。

 

幸せな家族には、もうなれない。

 

 

私に残された選択肢は、

離婚か、あるいは

“家族ごっこ”を演じて生きるかの

どちらかでした。

 

「再構築」と言えば聞こえはいいけど、

これだけの裏切りをした夫と、

仲良しこよしなんてできるはずもない。

 

でも、たとえば離婚したとして、

この家はどうする?

子どもたちは引っ越しとか転校は

したくないと言っているし、

不倫された側の私たちが

出ていくのもおかしな話です。

 

かと言って、ダンナなしで

毎月8万円を超えるローンを

払い続けることができるのか…。

 

結婚後、ずっと仕事をセーブしてきた

私には、正直、自信がありませんでした。

 

そして何より、

この時は自分の怒りと悲しみを

処理することで精いっぱいでした。

 

私の今の、この怒りをぶつけられる

相手は、クズ夫しかいない。

まだ、聞きたいこと、

問い詰めたいことも山ほどある。

今すぐ離婚というわけにもいきません。

 

「今はまだ、何も決められない。

 アンタの顔見るのも腹が立って、

 これからのことなんて

 考えられない。」

 

それだけ伝えました。

 

「わかった。

 今日も車で寝るよ・・・。

 毛布持っていっていい?

 めちゃくちゃ寒くてさ。」

そう言って、クズ夫は

玄関を出て行きました。

 

2月の末です。

外はキンキンに冷えていて、

車内で眠るのは体にこたえるでしょうが、

自業自得です。

 

こうして、静かになったリビングで、

私と子どもたちは夕食を食べ、

お風呂のあと、3人でベッドに入りました。

 

3人で、寄り添って眠りました。

 

ただ、私は、

子どもたちを寝かせたあとも、

ずっとあれこれ考えては

腹を立てたり、涙を流したりして

朝方まで、ぐるぐる回る頭を抱えて

横たわっていました。

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

不倫撲滅ドットコム 美咲

不倫撲滅ドットコム - にほんブログ村

 

 

 

【第59話】えげつない話

 

私は、聞けば聞くほど

怒りで頭に血がのぼり

はらわたが煮えくり返るようでしたが

聞かずにはいられませんでした。

 

こうなったらとことん

聞いてやる、聞き出してやると

根ほり葉ほり問い詰めました。

 

クズ夫は、私の質問に

答えにくそうにしながらも

ぽつりぽつりと答え続けました。

 

黙り込むと私がさらにヒステリックに

大きな声を出すので、

答えないわけにもいかなかったのでしょう。

 

ゴリエ、何に乗ってんの?

 車の車種。」

「・・・✕✕✕社の◆◆◆◆。」

「色は?」

「・・・黒。」

 

車メーカーが気の毒なので、

車種はここには明記しませんが、

後部座席がフラットになるタイプの

ミニバンでした。

車内で致すにはもってこいでしょう。

 

「のんびり映画鑑賞、とか

 メールに書いてあったよね!

 どこで映画なんて見てんの?

 車でのんびりなんて

 できないでしょうし。」

 

「・・・。」

 

「ホテルも行ってたんでしょう?」

 

「・・・たまに。」

 

「たまに?

 あの文面から、かなりひんぱんに

 映画鑑賞してたことが

 わかるんですけど!」

 

「・・・そんなに・・・

 しょっちゅうってわけじゃ・・・。」

 

「どこのラブホ行ってんのよ!」

 

「▲▲市の・・・

 ショッピングセンターの前の・・・」

 

「はあー?あんなとこ行ってんの?

 恥ずかしっ!!」

 

それは、隣の市の大型ショッピングセンターそばの

かなり目立つラブホテルでした。

よくもまあそんなところに

不倫教師カップルが出入りできるものだなと

本当にあきれました。

 

「お金はどうしてんの!

 まさかアンタが・・・?」

 

クズ夫は首を横に振りました。

 

「じゃあゴリエが?」

 

クズ夫はまた首を横に振ります。

 

「半分こ・・・。」

 

「・・・。(絶句)」

 

何が半分こ、だよ。

不倫教師がラブホテル代

仲良く半分こ・・・。

バカバカしいわ気持ち悪いわで、

本当に吐き気がしました。

 

「アンタの車はどうしてんの?

 2台でラブホに入るわけもないし。」

 

「近くの・・・本屋で

 待ち合わせて・・・。」

 

「あ~、あそこの本屋ね。

 はぁ~・・・。(ため息)」

 

本当に、自分も良く知った生活エリアで、

こんな気持ち悪いことが起こっていたなんて・・・。

 

信じていた夫が、

こんな裏切りを働いていたなんて・・・。

 

怒りと、絶望で

息をするのも苦しいくらいでした。

 

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

不倫撲滅ドットコム  美咲

 

最初から読みたい方はこちら

 ↓ ↓

【第1話】幸せな家庭だと・・・思っていた - ☆ 不倫撲滅ドットコム ☆

 

不倫撲滅ドットコム - にほんブログ村

 

【第58話】出るわ出るわ

ひととおりクズ夫の言い訳を聞くと、

私は再度問いつめました。

 

「なんかお酒のせいみたいに言ってるけど、

    たとえきっかけは飲み会だったとしても、

    そのあとまた2人で会うかどうか、

     関係を続けるのか、やめるのかは

     あとで冷静になった頭で

     考えられるよね?

 

     土日の真っ昼間に会ったり、

      仕事帰りに会ったり、

      朝からラブラブメッセージ

      送ったりしてたじゃん。

      勤務時間中もだよ?

      お酒、関係ないよね!?

      5年も続けておいて、

       お酒のせいとか何、言ってんの?

       いつでもやめられたよね?

       やめる気がなかっただけでしょう!」

 

「・・・もうやめなきゃとは

     思ってた・・・。」

 

「はぁ?どこが?

    やめなきゃと思いながら

    あんなラブラブメール送るか?

    続ける気満々だったじゃん!

    やめなきゃと思っても

     やめなかった理由は何?」

 

「なんとなく・・・

 ズルズルと・・。」

 

「バカか!!!

    あんたの意志でしょう!

    あんたが会いたがって

     自分からせっせと連絡もとって!

     自分の意志で5年も続けた結果

     こうなってんでしょうが!

 

「・・・。」

 

クズ夫はうつむいたままでした。

 

「会いたくて会いたくて

    仕方なかったんでしょう?

     だからあんなにマメに

    メッセージ送って!

    本気になってんじゃん!」

 

「違う、本気じゃない・・・

     体だけの関係だった・・。」

   

「キモ!!マジキモい!

    じゃあ5年間あの女と

    ヤりたくてヤりたくて

    仕方なかったってわけね!?

    そんなに相性よかったんですか?

    そんなにいい体だったんですか?」

   

「・・・。」

 

「何がダッチワイフよ!

 いったいどこでヤってんのよ!

 車の中とか!?」

 

「・・・。」

 

「はあー!!気持ち悪っ!!

 まさかアンタの車で?」

 

「ちがう、ボクの車じゃない…。」

 

「じゃあゴリエの車?」

 

クズ夫はゆっくりとうなずきました。

 

 「へーえ、じゃあ

 結構大きい車乗ってるんですねー。」

 

私はわなわなと震えながら

クズ夫を真正面からにらみつけました。

 

クズ夫は生気のない顔で

床を見つめ続けていました。

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

不倫撲滅ドットコム 美咲

 

 

 

【第57話】クズ夫の反省

クズ夫は、うなだれたまま

ぽつり、ぽつりと話し始めました。

 

「僕が本当に間違ってた…。

 

    いろんな人に怒られて

    やっとわかった。

 

    こんなに大事な可愛い

    奥さんと子どもたちがいるのに

    バカな遊びに夢中になって…。

    僕はどうかしていた…。

 

    仕事のストレスとか…

    認められたい思いとか…。

    いろいろあって…。

 

    今は、どうしてあんな女と

    一緒にいたのかもわからない。

 

    お酒のせいもあるし…

    誘われるとつい…。

 

    お酒ももう絶対やめるから!

    もう一切、飲みに行かない。

    おこづかいもいらないし。

    これからは家族のために時間を使う。

 

    だから…許してほしい。」

 

クズ夫は、静かに涙を流しました。

 

私は、ところどころに疑問を

感じながらも、

クズ夫が本当に反省していること

だけは、理解しました。

 

ただし、それは

いろいろな人に怒られたこと、

特に、男に怒られてはじめて、

ようやく反省する気持ちになった

ということも わかりました。

 

結局、不倫をするような男は、

人をなめている。

特に、女をなめている。

 

女が怒ったり泣いたりしても、

痛くもかゆくもない。

もともと人の気持ちもわからない人間

だからなおさらです。

 

しかし、男を怒らせることはこわいのです。

男に怒られることは、

自分の地位やプライドを失う危機でもあります。

 

とにかく自分がかわいくて仕方ない

不倫男は、

男に怒られることだけは怖れているのです。

 

クズ夫は、ゴリエのダンナに怒られ、

自分の弟にも怒られ、

職場の管理職にも怒られ、

教育委員会にも怒られ、

ようやく反省の時を迎えています。

 

それでも、言葉の端々(はしばし)に

“ストレスのせい” “お酒のせい”など

まるで、自分は悪くないとでも

言いたげな気持ちが表れていました。

 

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

不倫撲滅ドットコム 美咲